FLOSSおよびフリーカルチャーの重要性

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フリー・オープンソースソフトウェア(FLOSS)およびフリーカルチャーの流れが、創作活動およびイノベーションの活性化のためにいかに重要かということを確かめるために以下のような簡単な整理をした。

※法律の正確なことは弁理士に問い合わせください。

使用と利用の区別

  • 著作権に関しては、本を読んだり音楽を聞いたり映画を観たりするのを使用、著作物そのものまたはそれを改変したものを複製や転載することを利用という。
  • 著作物を(再)利用するには著作権を持つ人の許可が必要。
  • 著作物を(再)利用するために権利保有者に許可を取るためのコストを、以下トランザクションコストと呼ぶことにする。

方式主義と無方式主義

  • ヨーロッパ大陸系の考え方で作った時点から著作権が自動的・暗黙的に有効になる(自然権)とする無方式主義(e.g. ベルヌ条約)と、英米系の考え方で何らかの方式(e.g. 特許の登録、著作物への明示的なCopyright表示)によって権利が有効になる方式主義の2大潮流が近代の知的財産の扱い方である。
  • 今までの著作権の利用は、著作権保有者が利用者に対して個別に許可することで可能となり、逆に無許可な利用に対する罪は著作権保有者による訴えのみで成立する(いわゆる親告罪、TPPでこれが非親告罪化するかも?)。
  • 無方式主義を前提とした著作物の利用は、著作権保有者が許可しているかよくわからないけど訴えないから広まるという、暗黙的な利用の拡大を生みだす可能性があり、後々危険だしもやもやする。

電子端末およびインターネットの登場による状況の変化

  • 20世紀後半よりコンピュータが普及したことで、ソフトウェアとかデータという著作権に属するべきなのか特許に属するべきなのか微妙なものが登場し、その文化的・産業的重要性は大きなものとなった。
  • 電子端末・インターネットの登場により、時間的・空間的に高速な情報交換が可能になったが、一方で相対的に著作物の利用許可のためのトランザクションコストによる弊害が顕著に感じられるようになった。無許可の利用が容易な状況でかつ許可をとるには大きなトランザクションコストがある状況ゆえに暗黙的再利用が頻発し、結果として紛争が起きうる。このような状況は、争いではなく創作活動そのものを楽しみたいと思っている、著作権保有者にとっても、著作物を再利用したい人にとっても不都合なものである。
  • そこで、GPLを始めとしたフリーソフトウェアライセンスやクリエイティブ・コモンズを始めとしたフリーカルチャーなライセンスのような、ある条件下で(例えば、同じライセンスを適用するならば)、利用を許可するというタイプのライセンスが登場した。
    • これらは、方式を明示するという意味で方式主義的である。
    • これらによってトランザクションコストは解決できるし、著作権保有者が著作物を公開する時点で明示的に利用許諾契約書(ライセンス)という形で自らの意思表示するわけだから、利用者にとってももやもやが無い。

まとめ

  • フリーソフトウェア・フリーカルチャーなライセンスが普及すれば、法的にクリーンな再利用がスムーズにできる状況が整うので、創作活動およびイノベーションの活性化が期待できる